常に会社の財務状況を把握しているから、新しい事を始める時にすぐに同じ目線で相談できる

株式会社A.ver 監査役 吉田 治彦様

株式会社A.ver様は、武田塾のフランチャイズ運営をメイン事業とし、他に就労移行支援や就労継続支援A型を含む福祉事業などを行う会社です。2004年に会社設立し、2013年に武田塾をフランチャイズ化しました。現在は全国に約400の加盟校があります。

武田塾の特徴は、一般的な塾や予備校と違い「授業をしない」という点にあります。授業ではなく、個人の自学自習に重きを置いており、塾に来ない時間も含めた勉強のサポートを重視しています。具体的には、現時点の自分の偏差値から志望校の偏差値まで上げるには、どの参考書をいつまでに勉強すべきかを逆算して計画を立てます。他の塾や予備校では自社のテキストを使用することが多いですが、武田塾は市販の参考書を使って、「一冊を完璧に」するまでテストを繰り返していきます。毎週確認テストを行い、自宅でどれだけ勉強したかを確認し、良い点数を取るまで次の単元に進むことはできません。行きたい志望校や苦手分野は個人ごとに異なるため、一人一人に合わせて独自のルートを作成し、志望校合格までをサポートします。

また、武田塾では他社に先駆けてYouTube戦略を行ってきました。武田塾チャンネルでは毎日2本程度動画を配信しています。内容は学習方法から志望校対策など多岐にわたっており、その動画が全国加盟校の生徒増加にも繋がっています。それが映像資産として残り、他の企業には真似できない強みとなっているのです。

参考:「武田塾チャンネル|参考書のやり方・大学受験情報 – YouTube」
https://www.youtube.com/channel/UCXErsls7YWBKrxbSTVvjCBw

フランチャイズ事業については、フランチャイズ化した当初から加盟営業をしないスタンスでやってきています。加盟金の獲得に目標を置いて経営するのではなく、加盟金の収入がなくても健全に経営ができること、また、ロイヤリティ収入を事業の柱として経営することを重視しています。従って、武田塾に加盟した方々は、本当に武田塾の理念、やり方に共感してくれた人たちだけが集まっています。こうした先を見据えた経営戦略が、武田塾を僅か10年で全国約400校もの巨大組織へと成長させたのではないでしょうか。

この度は、監査役の吉田様にお話を伺いました。

当時の印象:当時からずっと、何かあるとよく電話させてもらい、大変お世話になっています

―――2010年4月に藤間と契約されていますが、吉田様はその後に入社し、財務統括をされていたと伺っています。当時の財務状況や藤間の印象はいかがでしたか。

吉田様:

僕が入社したのは2012年ですが、藤間さんには当時から月に一度来ていただいて経理会議を実施しています。その際、直近の試算表を見ながら情報共有を行っています。

当時は今よりずっと売上規模が小さかったですが、状況によっては一時的に資金不足になるという事が起きていました。財務状況が厳しく、なんとかしなければならないという時、専門的な話を聞くためにもよく電話させてもらっていました。一度電話すると30~40分話すこともありましたが、追加で相談料を支払う必要もなく、契約内のサービスとして受けられるので本当にありがたかったです。今もよく電話させていただき、大変お世話になっています。

相談内容:新しい事を始める際など、財務状況を把握している第三者からの裏付けが欲しい時に、助けてもらっています

―――藤間にはどんなことを相談されていましたか?

吉田様:

会社で新しく何かを始める話が出た時などに、財務状況から判断して意見を言わなければならない時があります。その際に、過去から今までの財務状況を共有している第三者からの裏付けが欲しい局面というのがあり、そういう時に藤間さんからも説明し、助けてもらっています。今の財務状況から予測し未来の話をするのは、可能性の一つであって社内で納得してもらうのは難しい時があります。そのため、特に売上規模が小さかった当時は、財務状況の認識が誤っていないか確認するために藤間さんの意見を聞いたり、社内でどう説明すれば理解してもらえるのかを頻繁に話し合ったりしていました。

最近は会計処理の専門的知識についての質問や、新しく始まった制度についての説明をよく依頼しています。制度の説明は、インターネットで調べた情報ではなく正確な情報を藤間さんに説明してもらいメンバーと情報共有することを目的としています。例えば最近始まった制度では、インボイス制度や定額減税について、経理会議のメンバーに説明してもらいました。

藤間の魅力: フットワークが軽く、何でも頼みやすいので感謝しています

―――藤間の魅力は何だと思いますか?

吉田様:

「こうしないといけません」と指示するのではなく、藤間さんは「これ以上この金額が高くなると、厳しくなりますよ」や「この書き方は税務署に誤解される可能性がありますよ」という言い方でアドバイスを下さるので、やりたいことを”相談できる”というのが魅力だと思います。

藤間さんの事務所は横浜にありますが、フットワークが軽く、毎月東京にある弊社まで来てくれるだけでなく、新宿や六本木での打ち合わせや、夕方以降からの打ち合わせにも来てくれました。さらに、かなりアクセスの悪い場所での打ち合わせに早朝に出発し車で来てくれたこともありました。今まで「これは契約上できません」と言われたことは無いため、何でも頼みやすく感謝しています。

今後取り組みたいこと:関連会社の財務状況を管理する体制を構築したい

―――企業として、今後取り組んでいきたいことはありますか?

吉田様:

関連会社がいくつかあるのですが、その財務状況を管理する体制について、藤間さんのお力も借りて整理していきたいと考えています。株式会社A.verはフランチャイズ本部としての事業が中心であるため、それ以外の事業については複数の別会社を作って運営しておりますが、あくまで財務状況を判断する機能は本社で行っています。そのため、本社だけでなく、関連会社すべての財務状況をできるだけ早く把握することが必要です。さらに、今後は後進の育成とともに、担当者が変わったときにも支障のない体制を構築していくために、藤間さんにも相談して進めていきたいと考えています。

すでに藤間さんにも協力していただいていますが、今後はより一層取り組んでいきたいと考えています。